夢みてみる
建築だけが、人生じゃない。
建築だけが、職業じゃない。
建築をする方法はある。
それを模索することも、建築なんだと思う。
あきらめずに、頑張っていれば、心をうつことがある。
建築をしているようりも、もっと、感動することがある。
夢を叶えることだけが、人生じゃない。
例えば、人生を何度も、エスキスしなおして、そうやってできた図面の方が、むしろ、内容がつまっていると思わない?
たった一度で、仕上げた図面、そんな即日設計で、自分の人生の何が、描けるの?
資格試験じゃないんだから。
もっとゆっくり、仕上げてもいいじゃない。
建物には、その土地の気候、文化、社会背景、歴史、人柄、習慣、土の固さや、経済状態まで、見えるんだよ。建物一つみれば、こんなにたくさんのことが、わかるんだよ。
プレハブな人生にしちゃだめだよ。
大量生産される人生にしちゃだめだよ。
色んな人に出会って、色んな考えをもたなきゃ。
人のいない建物は、彫刻でしかない。
人と人のために、人をつくらなきゃ。
恩師って、気づいたら、たくさんいて、
でも、出会う度に、私、ここまできたんだって、嬉しくなる。そんな人に出会える人生になったんだって。
最後の最後、建築から、すっごく遠い場所にいっても、私、建築の中に、いるから。寝るときも、ゴハン食べるときも。
今も、昔も、これからも、糧にしていく。
いつか、誰かに、何かを伝える番がきたら、今のここも、昔のあの場所も、これからの人たちも、皆、私の価値を作り上げてるんだって言うから。