昔話

戦後の日本。外国人が、貧しそうな子供に、靴を磨かせてあげようと、声をかけた。
少年は、必死に靴を磨いた。少年のおなかがなったのを聞き、その外国人が、「ほれっ」と持っていたパンを少年に恵んでやった。外国人は、こんなにおなかがすいているのだ、もちろん、パンにむさぼりつくと想像していた。少年は、そのパンをポケットへしまった。驚いて、外国人は、どうして食べないのかと問いただした。少年は
「うちに帰って、皆で分けて食べるんだ。」
その外国人は、
「この国は必ず立ち直る。」
と確信した。
そんな国が、今どこにあるのか知りたい。
昔話にしていて良いのだろうか。