新しい日

友達に会った。
15年、同じバス停から、同じスクールバスに乗って学校へ通った、後輩。
幼稚園から高校までの私を知っていて、それでも、雑踏の中、気づいてくれるのは、まだ、素顔と着飾った顔が、そう違わないということなのだろうか。と少し嬉しい気もした。
年下の彼女は、無邪気だ。アットホームな学校だった。6年上から6年下までは、割とわかる。初めて会った人でも、時々、あ。この人。同じ空気を吸ってた。とわかることもある。
あ。・・・ちゃん!と声をかけられた。10年ぶりのように思う。
すごい!大人になった・・・。
ってさ。
もう20代後半で、大人と言われなければならない年齢になってしまったのだ。見事なまでに勝手に。不自然に。
昨日、会いに来た誰かは、
また老けたな。
と言っていた。それは、半年前くらいに会ったはずの友達だった。
私の友達は正直だ。どちらにしろ、正直だ。要は、もう若くないということなのだろう。
でも、今の年齢はそんなに嫌いではない。
先週も、今週も、本当によく再会する。
相変わらず変わらないなぁと言う人もいれば、変わったと言う人もいれば、やっと本音が聞けたと言う人もいる。
その誰もが、私の素を知っている。
そんな友達に囲まれて、幸せだと思った。
そこには、包み隠さない私がいて、どんな私の姿も知っている。
結局、同志だったのだ。
皆が、同じ夢をみていたのだ。
目標を持って生きていたのだ。

私が友達になれるのは、努力ができる人。中途半端じゃない人。おぼれていない人。。。えとせとら。
私と無茶できる人。
真夜中の彩都は、住宅展示場だった。外観で、どこのハウスメーカーが担当したか、一目瞭然だ。皆、自分の会社が一番だと最後には言う。そういうところも好き。昔は大きな建物ばかり追っていた。今は、自分の担当した建物を見て回る。
私には、皆に見せるものがない。

あぁ。あのチョコレートケーキ食べてみたかったな・・・。